2018/12/28

新たな年の挑戦!

 間もなく今年も暮れようとしています。
 この、全視連ブログも、11月に掲載した「平成30年度全国大会合同大会速報」が、多くの方々に読んで頂けたようで有難うございます。
(一番多かったのは9月の”地域のメディアニーズへの対応”でした。)
 さて、今年は、全視連にとっていろいろな事がありました。
 井上孝美前会長の任期満了に伴う退任と、生田孝至新会長の就任、吉川副会長の逝去、長年続いた「視聴覚教育時報」の電子化、加盟団体の微減さらに16ミリ映画フィルムの廃棄の増加等々です。
 平成と言う時代が終わる年、私たちが目指すメディアセンター化理念を踏まえつつ、視聴覚センター・ライブラリー担当者や関係者は、当面している問題にどう取り組めばいいのか考えるひとつの機会になると思います。
 現在、視聴覚センター・ライブラリーに関わる方々(担当者や関係者等)が、社会教育における教育メディアに関する研修や講習の機会を得ているのでしょうか?
 全視連としても、微減状況にある視聴覚センター・ライブラリーが県や国レベルの連合団体から離脱している現状にどう対応したらよいのか?極めてシビアな問題に当面している現状があります。
 目指すべき方向や理念を声高らかに言うだけでなく、私たちは、その地方・地域にあった対策について一緒になって考え、あるべき姿を実現させるために、一段一段石段を上る確かな姿勢や努力が大事ではないでしょうか。
 また、地域視聴覚ライブラリーの連合団体も、年度計画を考える中で、多くの地域視聴覚ライブラリーが参加する事による地域活動でのメリットを具体的に示し前向きな姿勢で臨むことが大切だと思うのです。
 言うは易し行うは難しですが、新たな年を迎えるにあたり国や都道府県市町村レベルでの具体的且つ積極的な挑戦に期待しています。

 視聴覚センター・ライブラリー関係者そして利用者の皆さん、どうぞよいお年をお迎えください!

2018/12/01

16ミリ映画フィルムの管理について

 各視聴覚センター・ライブラリーには、多くの16mmフィルムが貸出用として保有されていますが、その管理上の問題について考えてみましょう。 
 16mm
フィルムは大抵、映写用のリールに巻かれ、正方形のケースに入った状態で、常温の棚に保管されていると思います。
 なるべく、年に1回程度ケースからフィルムを取り出して、状態を確認しながら巻き返す作業をすると良いと思いますが、その際に酢酸臭を発しているフィルムが見つかったら気を付けた方がいいです。
 酢酸臭がすると言うことは、16ミリ映画フィルムの劣化が進行している証拠で、この症状をビネガーシンドロームと言うそうで、劣化の進行を止めることはできませんが、冷蔵または冷凍保管することによって、進行を遅らせることは可能のようです。
 
また、劣化したフィルムの上映はなるべく控えた方がよいかも知れません。 
16mm
フィルムはアセテート・フィルムという種類で、燃えないわけではありませんが、常温で自然発火することはありません。 
 温度と湿度が低く一定に保たれた適切な収蔵環境を持っている場合で、フィルムをリールから外して3インチのコアに緩く巻き直し、長期保存用の通気の良いケースに入れ替え、水平置に保管しておくとよいでしょう。 
 ケースにもよりますが、複数のケースを積み重ねない方が良いようです。
 
劣化が進行しているフィルムを、袋やケースから出して巻き返すと、酢酸臭が弱まることもありますが、劣化の進行が止まるわけではありませんので、低温低湿の環境で保管するとよいと思います。