2017/12/25

自学自習のシステム化

 例年(一財)日本視聴覚教育協会が実施している調査結果を取りまとめた「視聴覚センター・ライブラリー一覧」が、各都道府県や団体等に届けられたようですので、すでにご覧になっている方も多いかと思っています。
 
ざっと眺めてみますと“漸減傾向“と云う流れは変わらないようですが、詳細に見ると、新たな課題も見え隠れしているようです。
 
メディア環境が変化してゆく中で、視聴覚センター・ライブラリー担当者の実態はとなると、専任職員数はここ3年間で凡そ3分の2まで減少しているようです。 
 前にも書きましたが、よく”ひと・もの・かね”と言われるように、仕事を進める中核となるのは“ひと”つまり担当者ですから、専任職員減少という状況はこれからの視聴覚センター・ライブラリーの在り方に大きな影響を及ぼすような気がします。
 
 しかし、専任・兼務等は別として、教育メディアや視聴覚教育関係施設(視聴覚センター・ライブラリー)について知識を得、経験を積むことにより、担当者として充実した仕事ができるようになるのですが、“配置換え“と云う現実が待っており、新たに担当となった方はまた一から出直しという事になりかねないのは承知の事と思います。
 
 筆者も経験済みですが、前任者の仕事をそのまま踏襲する現実も少なくはありません。

 しかし、考えると、今までの在り方を基盤に、さらに担当者自らが考え、関係される方々と相談し協力を得て前向きに改善を加えてゆくことが必要ではないでしょうか。 
  そのためには、新たに担当者となられた方々が、教育メディアや視聴覚教育関係施設について、研修
・学習する機会が必要でしょう。
  いくつかの視聴覚センター・ライブラリーで、指導者講座(担当者講座)等を定期的に開講している所もありますが、そう多くはなく全体的に見ると研修・学習の機会は希薄だとも言えそうです。
  このような現実を改善するためには、例えば、全視連ホームページに、教育メディアや視聴覚センター・ライブラリーに関する学習資料を提示していつでも学べるシステムを用意するとか、リアルタイムは難しいかもしれませんがテレビ会議等を活用した”ネット研修会”なども工夫の一つではないでしょうか。
 つまり、わが身を責める事になりますが、自学自習云々と理屈ばかりではなく具体的な研修システムの構築について考えなくてはいけないと思うのです。


 今年も残り僅か、みなさん!どうぞよいお年をお迎えください。

0 件のコメント:

コメントを投稿