2015/11/01

新しさの底流

秋ー

 各地で教育関係の公開研究授業や研究大会が行われ、優れた授業研究の成果発表や、研究報告や協議・講演等が行われています。

 今日という時代に即した先端メディアの利用や学習方法等が注目されているのはご存じの通りです。
 しかし、あえて偏見を書かせて頂くならば、いつの時代も、その時代なりの先端メディアや教育方法が注目されたのですが時間経過とともに変化したり取り入れられる事なく消えて行った事実もあるようです。
 つまり、その時代の先端技術が一部の優れた学校で成功しても、ごく一般的な学校現場には、受け入れられなかったり、さらに新たなメディアや教育方法論の出現により消えた言ったと言うのが現実だったように思えるのです。
 優れた理論に基づく新しい技術や教育方法がクローズアップされると、その技術や教育方法を取り入れなくては、時代遅れになるのではないかという思いがあります。
 しかし、今日を含めてその時代時代に注目されたメディアや方法の理論や技術は進歩していますが、底流となる教育の基本的理念は、あまり変わらないと言うか変えてはならないと思うのです。

 では、視聴覚ライブラリーはどうかと言うと、全視連創立60周年記念特集号に、過去の考え方を「今」と言う視座から冷静に振り返って見ると、その中に現在や将来への伏線が見え隠れしている。と書かせて頂きましたが、あれから1年余経ってみても、当たらずとも遠からずと言う思いがします。
 私たちは、常に将来を見据え、現在を大切にする活動を続けているはずで、その原点となるのは、地域における人間としての生き方や学び、暮らしをサポートできるような映像コンテンツの制作や利用サービス、リテラシー育成にある事を忘れてはならないと思うのです。