2019/03/26

メディア環境整備の方向を考えよう!


 平成最後の年度末、この全視連ブログも、前担当者の後を引き継ぎ、駄文を書き始めてからはや6年になり、前のブログに加えると10年近くになり、月一回発信を目指しながら、サボってしまったり、問題の多いときは2回3回とピンボケ投稿をしたり読んで頂く方々にご迷惑をかけてきました。
 しかし、1月28日に書きましたが、比較的多く読んで頂ける投稿は視聴覚センター・ライブラリーが抱える具体的な問題や事例についての投稿の場合が多く、どちらかというと理論的な投稿などは殆ど読んでもらえないと言う事がこの6年間の経験を通してわかりました。
 と言うのも、よく視聴覚ライブラリーのメディアセンター化といろいろな場面で言われ書かれていますが、各地で行われている上映会活動等の良さは十分に認識し、推進する視聴覚ライブラリーらしさを否定するものではありません。
 
しかし、それぞれの地域の状況を踏まえながら、今日のメディア環境や利用状況に対応できる体質改善を目指す必要もあると思うのです。
これからの時代、教育メディアの学習利用を効果的に行うためには、学習者の主体的能動的な学びや目的的な研修や講講習等の多様な学習ニーズに対応できるメディアシステムを構築しなければならないと思うのです。
地域における主体的能動的な学びに役立つ教育メディア、例えば、教育映像ソフトの整備利用や地域動画の制作とアーカイブ化等により、ひとりひとりの学習ニーズや能力に対応した問題解決のための情報発信や収集そして利用、さらにはメディアコミュニケーションに役立つメディアシステムの整備も必要だと思います。                                   “そんな事、何度も聞いているよ、そうしたくたって予算がないし、行政も真剣に考えてくれないよ”とよく反論されますが、しっかりとした考え方に基づき、納得頂ける実施計画、支援頂けるシステムを作り階段を一段一段上るような地道な努力をされる事が、時代に沿った新たなメディアシステムの構築につながるのではないでしょうか。
  新たな年号に代わる次年度、また一緒に頑張ろうじゃありませんか!!





2019/03/07

地域と一体化した活動


 2月のブログUPをサボってしまい はや3月ー
 「視聴覚センター・ライブラリー一覧」を見ると、各都道府県では多くの視聴覚センター・ライブラリーが活動の差こそあれ、組織として存在し機能していることがわかります。
 都道府県等の連絡協議会や、さらに全国組織(全視連)への参加云々はともかく、それぞれの地域で活動の差はありますが継続して行われているのです。
 よく“ライブラリーの役割は終わった“と囁かれて久しいですが、多くの視聴覚センター・ライブラリーを見てみると、そうネガティブな見方ばかりではなく活気あふれる活動をしている所も多数あることに気付きます。
 例えば、「視聴覚教育時報デジタル版2月号」に掲載されている某県の”集まれ!メディアの仲間たち“の事例はまさに今日のIT社会にフィットした写真を撮り動画づくりや利用を学ぶための講座や実習をサポートする視聴覚センター・ライブラリーの姿を垣間見たような気がします。
 しかも、この県では長年にわたり行っている、研修講座で技術や理論をマスターした地域の方々を映像ボランティアの方々を組織化し、その支援を得て映像制作や利用について学ぶ機会の提供など、視聴覚センター・ライブラリーマネージメントの在り方に注目したいと思うのです。
 以前、このブログに書きましたが「メディア自体がICT時代のニーズに合わず利用される機会も少ない組織」ではなく、誰もがSNSWEBサイト等で写真や動画を撮り、つくり・くばり・交わる等のコミュニケーションメディアとして扱う時代に入っています。
 全視連でも、ここ数年視聴覚ライブラリーのメディアセンター化という課題に取り組んでいますが、文中に取り上げたような事例を参考にされて、ぜひこれからの時代にフィットした組織活動の在り方を考えてほしいものです。
 無論、地域によって事情が異なるので、一概には言えませんが、しっかりとした目標を持ち、事例として挙げた視聴覚センター・ライブラリーのように存在意義を明確にし、サービスエリア内のメディアニーズに対応できるシステムを確立して欲しいものです。