2020/11/03

「STEAMライブラリー」の構築

現代の世界共通の教育キーワードのひとつが、STEAMScience(科学)Technology(技術)Engineering(工学), Arts(人文社会・芸術・デザイン等) and Mathematics(数学))だと言います。
 この言葉は、工業化社会での均質な労働力輩出に適合した「教科タテ割りの、詰め込み勉強」から、 人がAIと第四次産業革命の世紀に価値を生み出す力を養う「学際研究的で、創造的な学び」へとシフトさせていく考え方です。
 こうした世界的潮流の中、新たな学習指導要領に基づき、高校では2022年度から「総合探究」「理数探究」「公共」などの教科がスタートしますが、小中学校についても探究的な学びの強化が謳われています。
 そこで、経済産業省でも、「学びのSTEAM化」を今後の教育改革の重要な柱の一つとして掲げ、授業でも個人探究に役立つデジタル教材集を国内外の教育産業と学校・研究機関・産業界との協力によって開発し、「STEAMライブラリー」の構築を試みているようです。
  ライブラリーに掲載するコンテンツは、「未来社会の創り手」になる子ども達が挑戦すべきSDGsのテーマを取り上げ、従来の科目の枠組みに拘らない統合的・学際的な社会課題や、生徒達にも身近な生活課題のテーマを揃えるとよいと言われています。
  小~高を対象に主教材(動画等)+補助教材で構成し、学習指導要領との関連や指導計画・指導案の掲載など、学校等の授業内で使いやすく工夫することで、「学びのSTEAM化」の拡大、普及に努めると言う事に注目したいものです。

参考資料:文部科学省「STEAM教育」とは
         経済産業省「STEAMライブラリー」の事業について