2019/05/20

視聴覚センター・ライブラリー活動を支えるもの

 前回より1か月経ってしまい、さぼり癖のついた事を恥ずかしく思っています。
 実は最近、教育メディア関係の資料を集めて調べているのですが、ある県の資料を見て気が付いた事があるのです。
 と言うのは、その県の六十数年にわたる視聴覚センター・ライブラリー等が行ってきている事業の歴史を見ると、その時代時代の先端を行く事業が展開されてきた事と、それに対して今日まで長い間極めて地道な事業を継続していると言う二つの事実に気が付いたのです。
 前者では、市町村が有線テレビを利用して教育番組を作り学校や社会教育関係施設等で利用していた事、電話回線を利用して学校を対象にした教育資料を提供、さらにPC等情報機器研修の実施等々、当時としては視聴覚センター・ライブラリーとして時代の先端的な事業を行っていた事がわかりました。
 過去の先端的な試みも然ることながら、最も注目したことは、後者の極めて地味ではありますが、多くの地域視聴覚センター・ライブラリーが半世紀を超え、今日まで視聴覚教材の提供、学習効果を上げるための研修事業や技術講習、さらに地域映像教材の自作等々こつこつと実績を積み上げてきている事実です。
 打ち上げ花火ではありませんが、華々しく打ち上げられ、それで終わりではなく、派手やかさこそありませんが、地方自治体の支持や地域関係者の協力、そしてそれぞれの時代担当されてきた方々の努力等を基盤に、長い間こつこつと地道に努力を積み重ねている活動実績に心打たれたのです。
 このような地道な活動を続けている現在の視聴覚センター・ライブラリーの基盤と実績を支えているのは、常に利用者のニーズを考え自らの機能特性を生かして対応或いは支援を行っている活動であることも忘れてはならないと改めて思いました。

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