インターネットはむろんのこと、スマホやケータイ、テレビ放送ですら双方向性機能を持ち、ただ見聞きするだけ知るだけのメディアから、自らも情報発信し情報交流できるコミュニケーションツールとして使う事も当たり前になっています。
特に、映像利用を考えた場合、映画やテレビが主流で、一方向性の中での利用が主流であった環境から、映画やテレビ番組のデジタルアーカイブス化、動画共有サイト等により、いつでも必要な映像コンテンツが使える環境が整ってきています。
学校教育でも、新たなメディアの導入活用により、従来の映像利用とは多様な映像コンテンツ利用が行われるようになっています。
しかし、一般市民や生涯学習の立場から考えると、そのメリットが効果を発揮しているだろうかと言うと疑問が残ります。
大所高所論ではなく、現実の話、企業利潤追求という立場から作られているCMをはじめ、様々な映像による情報を冷静に読み解くことができているのでしょうか?
それらの映像等を読みとり判断できるメディア・リテラシーについて、一般市民の学ぶ機会は用意されているのでしょうか?
高齢者をねらった“振り込め詐欺”、メール等によるコミュニケーショントラブル、動画サイトでのプライバシー侵害等々、一般市民にとって基本的なメディア・リテラシーが不可欠な時代だと思うのです。
犯罪防止という視点ばかりでなく、一般市民にとって今の時代を生きてゆくために、メディアをしっかりと読み解く力や冷静に判断する基本的な力を身につける必要があると考えます。
メディアを扱うスキル講習も必要ですが、加えて生涯学習施設や視聴覚教育関係施設等で、一般市民が映像情報等を読み解く力をつけるメディア・リテラシー教育にも取り組んで欲しいと思うのです。
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