今年度「地域視聴覚ライブラリー機能改善に関する研究」が盛り込まれました。
「ICT時代に今更・・」とか「遅過ぎだよ!」と思われる方もいるでしょうし、一方、「いくら綺麗ごと言っても」と、無関心な方も居られのではないでしょうか。
そんな空気を感じつつも、あえてこのテーマを取り上げている訳は、現状のままの視聴覚ライブラリー(ライブラリーと云う概念も含めて)は、すでにジリ貧状況にあり、やがては“ライブラリーの役割は終えた“という考え方になり消滅する可能性もあり得ます。
そう多くはありませんが、自ら体質改善に努め、新たな“メディア施設“として、地域での存在価値を高めている所もありますし、反面、新規購入予算もつかず保有映画教材の貸出だけを行っている視聴覚ライブラリーの中には、地域のメディア環境や利用傾向とはフィットしない組織体となってしまっている所もないわけではありません。
ICTだ、タブレットだ、SNSだと、単に時流に乗って新しいメディアやシステムを追いかけるのではなく、心底、地域における学びに役立つメディアサービスを行うためには、視聴覚ライブラリーは、今後、どんな組織体制で、どのような役割や機能を持つ事が望ましいか、ICT環境整備や活用等も視野に入れながら、他のメディア組織との関係も含め、地域の学びメディアサポート環境を整えなど、フレキシブルなメディアコミュニティづくりに役立つ姿を検討する機会が必要ではないでしょうか。
元来、視聴覚ライブラリーは、縁の下の力持ち的な役割を担ってきたのですから、地道に粘り強くしかも柔軟な発想のもとに、一段一段階段を上るように、現実的に実績を示しながら地域のニーズに対応した視聴覚ライブラリーへとリフレッシュすべきではないでしょうか。
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