2014/09/07

自作視聴覚教材を考える

 先月のブログは、夏休みなどと、勝手な理屈をつけて、ついつい“メディアをグチる”なんて事を書いてしまい反省しています。
 批判したり、悪口を言う事は誰でも言えます。大切な事は、仮に問題があるとすれば、それをどう改善したらよいか、共に考える前向きな発想だと思います。

 そんな意味で今後のブログを書きたいと思います。

 さて、話題を変えて、今年も全国自作視聴覚教材コンクールが実施され、社会教育部門では山形県米沢市の米沢自作視聴覚教材制作研究会のみなさんが作られた「伝統工芸 深山和紙」が、文科大臣賞(最優秀賞)に選ばれました。

 その他優秀賞に「受け継がれる伝統 篠路獅子舞」「三河木綿ー伝統を紡ぐ人々ー」「といといの子どもたち」が選ばれました。

 社会教育部門は、年々応募数が増えており、今年は総応募数の半数を占めました。

 応募作品には、個人が作った作品、メディア関係組織が行う講習会等で作った作品、視聴覚センター・ライブラリーの自作事業として制作された作品、或は自作ボランティアグループが作った作品、公的な組織が自事業のために作った作品などなど、いろいろあります。

 各道府県や団体が開催する自作コンクール等でも数の多少はあるかも知れませんが、同様な傾向が見られるのではないでしょうか。

 このような自作傾向を見ていていつも思うのは、こんなに素晴らしい作品が毎年自作されているならば、これらの作品を単に作って終わりにしてはならないという事です。

 自作視聴覚教材の良さは、地域に根差したきめ細かい企画と、その地域の人々の目線で作られているという事です。

という事は、他にはない、その地域独自の作品であり、その地域で利用されることに最大の意味があると思うのです。

 つまり、自作視聴覚教材は作ったら終わりではなく、それを利用する事が大切だと思うのです。

 よくアーカイブ化と言われ、それぞれ専門的な研究機関や団体施設等が積極的に進めており、視聴覚センター・ライブラリーもその趣旨を生かし、地域映像教材等のアーカイブ化の一翼担うべきでしょう。

 しかし、視聴覚センター・ライブラリーの役割は、アーカイブ化した地域自作視聴覚教材を地域における学びや暮らしに役立つよう積極的に利用のためのサービスを行う事にあると思います。

 今年受賞された作品が、それぞれの地域に持ち帰られて、多くの学びや暮らしに活用されることを楽しみにしています。

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