2015/09/04

視聴覚ライブラリー・その課題

 合同大会も盛会裏に終了し、参加者や学識経験者の方々の大会についての評価は高いようです。

 “アクティブ・ラーニング”“とICT活用をメインテーマに据えた、今までをひとつ抜け出した、フレッシュな合同全国大会であったと云えそうで、次年度第2弾が期待されています。
 さて、生涯学習関係つまり全視連関係の部門はどうでしたでしょうか?

2日間のパネル討議や研究協議を拝聴していて、選ばれたパネリストや発表者だけに優れた実践内容とコメントには納得させられるものがありました。

 さて、今回の研究協議等に期待された事のひとつに、ICT化が進むメディアの中で、依然として映画やビデオ貸し出し中心でその貸出も減少傾向にある視聴覚ライブラリーをどうすれば今日的なメディアニーズに対応できるかという問題があったと思うのです。
 しかし、毒舌で恐縮ですが、視聴覚ライブラリーの根幹的問題であるのに、視聴覚ライブラリーに関わる行政はどう対応しているかと云うと、あまり積極的な姿勢は見られないような気がします。

 視聴覚ライブラリーを担当する方は、今、現実に関わっている業務である視聴覚ライブラリーを、学校や生涯学習関係施設や自主グループの学習活動に役立つよう、事務的な仕事から技術的なサポート、さらには研修企画等々に取り組まなくてはなりません。

 それは、視聴覚ライブラリーに限った事ではなく、他のメディア関係組織や団体でも言えると思うのですが、大きく展開するICT化社会の中で、視聴覚ライブラリーは本当に今のままでいいのでしょうか?

 冷静に考えると、視聴覚ライブラリーを従来の“教材貸出業“的概念で固定的に見ている限り、もう”卒業”と言われても仕方がないような気もします。

 理屈だけでなく、地域の事情や特色を踏まえつつ、視聴覚ライブラリーが、地域の学校教育や生涯学習等に役立つ機能を持ったメディア利用のハブとなるにはどうすればよいのか、利用者のニーズを基に、従来型の組織に拘らず、地域にフィットした柔軟なメディア組織の在り方を、みんなが一緒になって考える時期に来ている様に思うのです。

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