30分で届けます!
と言っても、飲食店の出前の話ではではありませんよ。
仮にAライブラリーとしておきますが、このライブラリーは、教材貸出の申し込みがあったら、教材を30分以内に希望する学校や社会教育施設、或は集会所等へ配送するというやり方をして成功したと言う話です。
まさか!!と思いますよね
A地域は、小中学校が合わせて12校、幼稚園保育所6施設、公民館等2施設合わせて20施設が対象の小さな視聴覚ライブラリーで、担当者は、ベテラン教員1名と若い町職員1名で、週2回各学校や施設を回る定期巡回サービスと、不定期サービスを随時行っていたのだそうです。
“小規模だから出来るんだよ!“言ってしまえばそれまでですが、しかし、形式にとらわれない担当者の知恵とやる気そして行動力が見られるような気がするのです。
“30分で届けます“とは、前述の不定期サービスなのだそうです。
多くは、週2回の定期巡回サービスで現場のリクエストに十分対応出来るのですが、例えば、明日の午後、市民講座で地域の酒造工場見学に行くので、その前にビデオで概要を学習してから出かけたいと思いついて、突然、ライブラリー制作の”地域の工場“と言うビデオ教材の貸出を申し込んでも、申し込んだ時から30分以内に届けるサービスなのです。
あくまでも、利用者である学校や社会教育施設等のニーズに応える努力をして、ライブラリーと利用者の信頼関係を確かなものにしたいという思いが“30分で届けます”を実施していたと言うのです。
しかも、教材機材の貸し出しに限らず、担当者は、メディアの技術的な相談や使い方など日常的な利用を支えるための相談にも親身になって対応し、ある時などは講座がはじまり、実際に映像教材が使われる所まで確かめ、安心して帰ってきたという話も聞きました。
ですから、逆にライブラリーが地域映像教材や紙芝居などを制作する時など、学校や社会教育関係者が協力すると言う消極的な姿勢でなく“自分達が作って自分達が使う”という積極的な信頼関係が生まれたと当時の関係者が話していました。
今、メディア革新が進む中で、その存在価値が問われているライブラリーは、メディアリニューアルを含め、学校や公民館、団体などのユーザーにフィットした地域のライブラリーならではのメディアサービスを以って親身に対応する姿勢が問われているような気がするのです。
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