新年度が始まりました!今年も宜しくお願いします。
さて、今回は地域の自作映像教材の話ですが、以下述べる事例は、視聴覚センター・ライブラリーそれぞれ事情が異なりますから、どこでも同じにできると言う事ではなく、こんな事例もあると言う話とご理解ください。
いくら素晴らしい自作地域映像教材でも使われなくては何の意味もないと思うのです。
つまり、最初から使うことを前提に作らなくては視聴覚センター・ライブラリーが自作する意味がないと思うのです。(趣味で作る映像作品は別次元の話ですがー。)
ある視聴覚ライブラリーの話ですが、自作ありきではなく、まずどんな映像教材があったらいいか、地域の学校教育や社会教育関係者さらには広く行政担当者や団体関係者と話し合い協力関係を作って映像教材を自作していたそうです。
例えば
「ぼくたちの修学旅行=小学校=」「みどり色の旅=中学校=」
地域内の小中学校の場合、遠足や修学旅行カリキュラムが同じなので、遠足や修学旅行の事前に学習するための映像教材として、全部の小中学校が利用することを前提に、学校と話し合って作り利用していたそうです。
「高校案内」
中学校進学指導用に、市内中学校生徒が進学する殆どの高校を取り上げて、その学校の様子や内容について実際に高校側の協力を得て制作し、進路指導に利用されていたと言われています。
「工業団地」
市内にある工場の大半を取り上げ、その内容や仕事の様子について映像で紹介し進路指導の資料としていたそうで、この場合も教委だけでなく工業課の担当者や市の工業組合事務局と連携して制作し、学校だけでなく、社会教育施設や一般市民が実際に利用していたと言う話です。
その他「**漁港」というテーマで、市にある漁港の様子や仕事、水揚げされた魚の販路や利用等、漁業協同組合の協力を得て制作し多面的に利用されていたようです。
視聴覚センター・ライブラリーの場合、自作地域映像教材は、作り終わったら戸棚に眠るようなことでは意味がないと思いませんか?。
つまり、“使う“を目的に”作る“のではないでしょうか。
完成後は、授業や講座での利用、業務としている組織が、いつでも使えるように作る事が第一だと思うのですがー。
とかく、作る側目線だけで、自作映像教材を見つめ考え、利用についてもて同じような目線で考えていては映像教材を自作する意味がないと思うのです。
むろん、地域の文化財や生活に関わる映像記録の保存利用を目的とする場合もありますが、視聴覚センター・ライブラリーの役割として“使うための自作地域映像教材”と言う視点で考えてほしいと思うのです。
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