明けましておめでとうございます。
令和の新春、各地域の視聴覚センター・ライブラリー関係の皆さんにとって充実した年となることを心より期待しています。
AI環境が定着しつつある今日、メディア利用の状況を見ますと、誰でもスマホを使い、写真や動画等を撮り創り、SNS等を利用して公開したり交流する事が日常化している事はご存じのとおりです。
半面、高齢化社会と言われる今日、世代や生活環境によって、情報を見聞きすることや、まして創り送り交流する事などと縁遠い方々も多く、格差を生み出している事も事実で、弱みに付け込んだ、情報犯罪の多発など情報リテラシーの脆弱さも大きな課題となっているのも現実でしょう。今日の社会は、受身の学びだけでは通らなくなっており、各地で、自ら社会問題や学習課題等に主体的に取り組む、学びのサークルやボランティアグループ等が活動するようになってきている事実にも注目したいと思います。
これからの視聴覚メディアは、むしろそれらのグループや団体等の主体的活動により“学び・創り・送り・使う”ことに大きな役割を担うことになるのではないでしょうか。
例えば、各地方の自作視聴覚コンクール等を見ても、学校や社会教育施設等が自作教材の大半をしめていた時代から、地域の同好会やサークル等の作品が多くなっているようです。
また、ICT関係の講習などもNPOやボランティアグループが主催して成果を上げているケースも多くみられます。
つまり、視聴覚ライブラリーは、そのような市民メディア活動を支援する機能を重視すべき時代に入っていると思うのです。愚見を述べさせて頂ければ、視聴覚ライブラリーは“映画や録画教材の貸し出し機関”だけでなく、メディアを学び・創り・送り・使うための学習機会の共有、技術支援、機器及び環境提供をサポートする地域メディアベースとして機能する時代に入っていると思うのですがー。
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