2020/03/24

自作録画教材の保有と提供


 月刊誌「視聴覚教育」3月号に「視聴覚センター・ライブラリー一覧(令和元年度版)を読む」が掲載されていますが、その中でこれからの視聴覚センター・ライブラリー機能として注目すべき項目が記載されていたので、改めて取り上げてみました。
 それは、視聴覚センター・ライブラリーが保有している自作録画教材保有の現状で、数値的に言うと、録画教材保有数は31,093本そのうち3,817本はネット配信用、コンピュータ教材,2,534本、合わせて33,627本となっている事です。
 特に、視聴覚センター・ライブラリーならではの自作録画教材は増加傾向がみられます。
  都道府県別に見てみると、自作録画教材は、兵庫県の4,419本を筆頭に、富山県の2078本,青森県1,951本、山形県、愛知県、神奈川県、北海道等は1,500本以上の保有数を示す反面、保有数が2桁の都道府県が6県、ゼロが3県となっています。 
 更に、各道府県内の地域視聴覚センター・ライブラリーの
Webサイトを通して自作録画教材の状況を調べてみると、幾つかの視聴覚センター・ライブラリーで自作録画教材をアーカイブ化して利用できるようになっており、それぞれの地域の自然や歴史、生活や産業どをまとめた自作録画教材(古くは8ミリ映画をデジタル化したもの)が、貸出と言う方法で利用できるようになっていると共に、FacebookYouTube等SNSを使って利用できるようになっているのに気が付きます。 
  つまり、自作録画教材を利用する場合、それぞれの学習ニーズに合う地域自作映像教材を選び、映写機を使って視聴すると言う状況から、テレビやプロジェクター等を利用して個から団体まで何時でも何処でも視聴できる状況へと多様化しており、さらに、それが次世代でも利用てきるシステムに進化しつつあると言えるようです。
 
  東日本大震災の記録映像をアーカイブ化している所、地域を描いた自作映像記録の提供、冒頭の記事に示されたべストテンには入っていないが、地域の自然や歴史産業等の教材を校種別教科単元等に合わせてアーカイブ化して利用できるようにしている所、さらに古い
16ミリ映画フィルム等のアーカイブ化を進めている所まで、多様な取り組みが行われている事に注目したいものです。

参考:せんだいメディアテーク せんだい教材映像アーカイブ
               https://www.smt.jp/library/teaching/archives/
  札幌市視聴覚センター デジタルアーカイブス              
                                                    http://chieria.slp.or.jp/avc_archives/index.htm



         


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