全国大会が終わった。
参加いただいた方々、大会関係者の方々にご苦労様でしたとお礼を申し上げます。
諸般の事情で参加いただけなかった方々も居られる事と思いますが、来年はぜひ参加いただければと思います。
全国大会は、只のお祭りではありませんから“よかった、よかった”で済むものではないと思うのです。
一言でいえば、貴重な情報収集の機会であり、同じ立場の方々との情報交流の機会でもあります。
まして、生涯学習関係の教育メディア関係施設担当者としては、自地域なりの問題意識を持って参加する事が大切ではないでしょうか。
大会等で発表された6教育メディア関係施設の考え方や内容は素晴らしかった事は言うまでもありません。
しかし、それが、丸ごと自地域の活動に役立つとは限りませんが、柔軟に考えると必ずなにかヒントがあるものです。
筆者もピンボケな愚見を述べさせて頂きましたが、今、地域視聴覚ライブラリー間の格差が大きくなっており、組織そのものが改廃される所も増えています。
そんな厳しい現実の中ですが、地域視聴覚ライブラリーの存在意義のヒントとなるものが、6発表の中に隠れているような気がしたのです。
誰もが言うように、メディアの多様化、学びの方法の多様化が進んでいます。
NHKを始め大学、団体等から地域の教育メディア関係施設まで、映像コンテンツのアーカイブ化が進み、個やグループ、組織での学びでのメディア利用も変わりつつあります。
これからの地域視聴覚ライブラリーは、フィルムパッケージだけに拘る事なく、ディスクパッケージやネットメディアまで、学びのねらいや方法に適応した柔軟なメディアサービスを考える必要があるように思います。
むろん、これらを実現させるためには著作権問題を始め越えなければならない高いハードルがある事は言うまでもありません。
それでも時代は、広く教育メディア関係施設が、多様なパッケージやネット等を活用しての映像コンテンツの利用、研修機会の連携、情報の共用共有等を考えなければならない状況に立たされていると思うのです。
毒舌で恐縮ですが、研究会発表も展示説明も、学識者のお話も、承るだけでは役にも立たないと思います。
自分自身が、自らが置かれた状況と考え合わせながら、知恵を働かせ見聞きしていると、意外な所に役立つヒントが隠れているのに気付くでしょう。
そんな時、“ああ大会に参加してよかった!よし!帰ってあの考え方や実践をヒントに考えてみよう“と言う気持ちになれば高価な大会参加費を払って参加した意義があると思うのです。
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